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今日、あの娘の中身は俺

■ 今日、あの娘の中身は俺

昼休みのベルが鳴り、教室で椅子に縛り付けられていたセーラー服の少女たちが、思い思いに体を伸ばし始める。
あるものは席を立ち連れだって食事に行き、あるものは机をくっ付けてお弁当を取り出し始める。
そんな中、おさげの少女、水島ゆかなは、誰と向き合うこともなく、鞄から弁当とカバーのかかった文庫本を取り出した。
その視線は伏し目がちで、メガネへの照り返しも相まって、なかなか表情を明らかにしない。

「ゆーかな!」

女生徒が、突然ゆかなに後ろから覆いかぶさった。

「……」

ゆかなはいつも通りのことだと知っている。彼女、高坂美紀はなぜかゆかなに絡みに来るのだ。

「……あ、あの、暑い、です」
「ちぇっ、つれないなー、ゆかなは!あたしとアンタの仲じゃーん」

ゆかなが蚊の鳴くような声で返すと、美紀はからからと笑った。

「こんな暑い日に、そんなじめじめ本を読んでたら、カビ生えちゃうぞっ」
「いいんです、私、あんまり……」

んっ、と息が詰まる。
美紀の手が、猫背気味なゆかなの胸元で大きく実った果実をもみ始めたからだ。

「あの……」
「いいっていいって、今日もゆかなっぱいはおっきいなー」

俺は軽く振り払おうとするが、美紀はしっかりホールドして、両手でそのやわらかさを味わっている。
俺は知っている。ゆかなは本気で振り払おうとはしない。
俺は知っている。ゆかなの97cmのバストは、美紀の胸もみをうけてその乳首をわずかに固くしている。
ゆかなが少しおばさん臭いことを気にしているブラジャーの中で、小さなつぼみがぷっくりと盛り上がり始めていた。

だからその通りにした。

「あの……」

ゆかなは、俺はそれに抗議の目線を送る。だが、それで終わりだ。
結局、美紀がゆかなの胸を離すまでに、今日は10分の昼休みが消費された。

「ホント、美紀ったらゆかな好きだよねー。そのまま結婚しちゃったら?」
「あはは、ないない、あたしノンケだしさー」
「嘘だろ、それ絶対、今日はいつもに増して手つきがエロかったぞ?」
「んー、それに関してはノーコメント。しいていうなら、ゆかなっぱいがなかなか放してくれなくってさ」
「あー、それは少しわかるかも、巨乳って指に食い込むよね」

クラスメイトが美紀と話し始める。
ゆかなは、俺は取り残されて、お弁当を広げ始める。
ゆかなは、俺は疎外感を感じている。
もっと美紀とかかわりたい。クラスメイトのように気軽に軽口をたたきあいたい。
ゆかなにはできないが、俺にはそれが可能だ。
だが、あえてそれをしない。俺はゆかなだからだ。
ゆかなはもそもそと弁当をかみしめながら、小説を開く。
ゆかなはハードSFが好きだ。そこに込められた夢想と突き詰められた科学的思考が彼女を魅了してやまないのだ。
俺はというと、それほど小説は読んでこなかった、が、ゆかなの知識と興奮が伝わってくるので、この時間を大切にしている。

俺はゆかなだ。
正確には、ゆかなの身体を乗っ取っている男だ。

人の身体を乗っ取り、自分のものにするのは今回が初めてではない。
昔は、ゆかなのような女の子を乗っ取ると、自分好みに改造したものだった。
身体を隅々まで開発し、女の子の喜びを味わい尽くし、交友関係を好き勝手にいじり、飽きたら身体ごと捨てる。

だが、今の俺は素材をそのまま使うことに凝っている。
つまり、ゆかなであることを楽しんでいるのだ。
ゆかなとして考え、ゆかなとして喜び、悲しむ。
彼女が本来享受するはずだった喜怒哀楽幸不幸のすべてを奪い取り、俺のものにする。
このことを考えるだけで、ゆかなの男を知らない性器がきゅんとときめきを返す。

そして、ゆかなはもともと俺好みに歪んでいる。
最高の素材だ。

結局、ゆかなのお弁当は三分の一残った。

--

20時ごろ。
家に帰り、ラフなTシャツとズボンに着かえたゆかなは、食事を終えた後、お風呂の順番を待つ間自室で読書を再開していた。
火星に残された異星人のモノリスに交じって、昼の思い出が反芻される。
美紀のしっかりとした指。それが、ゆかなのコンプレックスのもとである大きな乳房を掬い上げる。
それは決して、強くはない。足りない。

「……はぁ」

俺は文庫本にしおりを挟んで、吐息をついた。
ゆかなの身体が求め始めている。じん、と股間に熱いものを感じている。
ゆかなの心が求め始めている。罪悪感と期待感にまみれて、興奮している。

俺はズボンを下ろし、ベッドに腰を下ろすとM字型に足を開いた。
ゆかなの飾りっ気のないショーツがあらわになった。

俺は、ゆかながいつもやっているように、そっとショーツのクロッチの上をなぞった。
この奥に女の子の大切な場所がある。
ゆかなは自慰をするとき、いつも罪悪感を感じる。
だから、俺もそれを感じた。
Tシャツの下から手を差し込み、右胸を鷲掴みにする。
これで準備はできた。

俺は、くにくにとショーツの股間にあてた指を強く食い込ませた。薄い生地の裏で毛のこすれる感触がある。間もなく、その切れ目に到達した。
そこが熱い。
つかんだ胸を、静かに指でマッサージする。指から余った肉がぐねぐねと姿を変えていく。まるで美紀がやったときのように。
まるで美紀がそれをやっているかのように。
俺の興奮が一段階高まる。

そう、これは美紀がやっているのだ。
そう考えると、ゆかなの陥没乳首がにわかに起き上がり始めた。

ゆかなは美紀のことが好きだ。
愛しているといっても過言ではない。
彼女と、ただの友達を超えた関係になりたい。

実を言うと、俺はゆかなの身体に移ってくる前、美紀の体の中にいた。
美紀の身体は悪くなかったが、美紀の彼氏の床下手にはうんざりした。
美紀はかなりそれをかなり不満に思っていたので、おそらく近いうちに別れるだろう。
話はそれたが、結局のところ、美紀はゆかなのことを友達だとしか思っていないことを俺は知っている。
ゆかなの願いは叶うことはないだろうが、俺は水を差すようなことはしない。
勝手に独りよがりに高ぶる、ゆかなの身勝手さが俺は大好きだ。

起き上がった乳首を人差し指でしごき始める。
本物の美紀は決してこれをやってはくれないだろう。だが、やってくれるのだ。

『やー、ゆかなっぱいはカッチカチですなあ、えっろ』
『ふうん、普段はシャイなところもゆかなそっくりだねー』

俺は快感にのけぞる。ゆかなはよほど右胸が好きらしく、俺が彼女の身体を乗っ取った時にはすでに十分すぎる感度に調教されていた。
股間に湿り気を覚える。
軽く食い込ませるだけだった指が、ショーツの上から強く秘所の肉に埋まり始める。
小刻みにこすり上げるそれは、陰核へとモールス信号じみたパルスを送り始める。
だれか、これを、きいていますか。
ゆかなの身体が高ぶりを続ける。
ショーツにしみができるのも構わず、ゆかなの指は這行する蜘蛛型エイリアンの触腕のように、クリトリスへと断続的な攻撃を加え続けた。

『ゆかな、エロいよ』
『あたし、ゆかなのエッチなところもっと見てみたい』
『見せてよ』

呼吸が早くなる。顔が熱くなる。
見せてほしいと美紀に言われた。
ならば、見せなければ。

ゆかなの指はパンツの股布を横にずらして、生の女淫を空気のもとにさらした。
すでに赤く充血したそれは、ぬれそぼっててらてらと光り輝きながら、物欲しげに収縮を繰り返している。

『ねえ、ゆかな、触ってもいい?』

もちろん。そうして欲しい!

ゆかなの指が直接そこに滑り込む。
にちゃにちゃとみだらな水音を立ててこね始める。

熱に浮いたような目で、自然と口が開いてしまう。
吐息が熱い。
乳首はさらに固く、感度を増していく。

俺はゆかなの興奮とゆかなの愛情を一身に味わいながら、彼女の身体が得られる快楽を調整していく。
ゆかなの身体は今にも空の果てまで飛んでいきそうなほどに熱く、発情している。

「美紀ちゃん……、美紀ちゃん……やめないで」
「美紀ちゃん、ぎゅっとして」

ゆかなの指が、おまんこと乳首をぐちゃぐちゃにする。
次の瞬間、視界に光が走った。
一発、二発、三発。
倦怠感と快感と浮遊感に包まれ、俺はゆかなの幸せを噛み締める。

「……いっぎぃ!!!♡♡♡♡♡♡♡」

ゆかなの身体から力が抜け、ぐったりとベッドに倒れこむ。
足がシーツにできた湿り気の上に放り出された。

俺は上り詰めた呼吸を少しずつ落ち着けながら、夢心地にゆかなの幸せを味わっている。
やはり、オナニーのおかずはその身体に聞くのが一番良い。
これはどうやら、間違っていなさそうだった。

これから、俺はイった幸福感が過ぎ去ったあとで、明日どんな顔をして美紀と顔を合わせればよいかを悩み始めることになる。
だが、それもゆかなを遊ぶ上で重要な項目だ。

コメント

No title

こういうのも……いい

Re: No title

ありがとうございます。
今回は憑依者の欲望は抑えめで、存在を乗っ取るとはどういうことかを突き詰めてみました。

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